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美しい葡萄畑が2019年世界遺産に!フレッシュでピュアな果実味、今話題のプロセッコを楽しもう

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はつらつとした泡立ちのスプマンテが飲みたくなる夏が到来しました。今回はイタリアのヴェネト州が誇る「プロセッコ」の魅力をご紹介しましょう。

近年スプマンテの部門では第一位の海外輸出量を誇るプロセッコ。さらに今年2019年7月には丘陵地に広がる美しい文化的景観が評価され「ユネスコ世界文化遺産」に認定されました。この夏、話題性も高いプロセッコをぜひお楽しみくださいね。

平地とは一線を画する丘陵地帯

世界遺産に認定されたのは、プロセッコの生産地の中でも歴史が古く丘陵地帯に位置する「コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの丘」。コネリアーノの町から、その約35km西にあるヴァルドッヴィアーデネの町周辺に広がる葡萄栽培地帯です。この丘陵から生まれるプロセッコは平地の葡萄から生まれるプロセッコDOCとは一線を画し、イタリアワインでは最高格付けのDOCG「コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・プロセッコ・スペリオーレ」に認定されています。

さらに特筆すべきは、このDOCGには、カルティッツェとリーヴェの規定があることです。リーヴェとは特に傾斜がきつく陽当たりがよく、歴史的にも傑出した葡萄を生むとして限定される43のコムーネ(村)から造られるワイン。そのラベルには村名を表示することが許されています。そしてカルティッツェはヴァルドッビアーデネのコムーネ内にあり、標高の高い急斜面のわずか107haに限定され、非常に凝縮感が高くミネラル豊かなプロセッコが生まれています。

ヴェネツィアから車で1時間、人間の叡智と自然が創りあげた芸術的景観

景観の美しさで世界的にも知られるDOCGの生産地は、水の都ヴェネツィアからも近く、北に約50km、車でも1時間足らずの場所。もし観光でヴェネツィアを訪れた際は、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。私が取材で訪問したのは昨年の初夏。緑豊かな丘の急斜面にには、階段状に美しい葡萄畑が幾重にも続いています。そこは人間の叡智と自然が創り上げたまさに美であり、銘醸地としてこのうえないオーラを放っていました。

その畑は高いところでは標高450m、最高斜度は75度にもなります。500年以上も前からこの地域の人々は葡萄を栽培してきましたが、こうした急峻な畑では、耕作や収穫はすべて手作業で行われなければいけません。何層にも重なる丘に築いた畑の総面積は8080ha。急斜面を昇り降りしながら、人々が脈々と広大な畑を開墾してきたことを思うと、非常に感慨深いものがありました。

フレッシュで伸びやかな酸と果実感、料理と幅広くよりそう柔軟性

プロセッコの主要品種はグレーラ。青りんご、洋梨、白桃ようなフレッシュフルーツや白い花の香りをもち、シャルマ製法による繊細な泡立ちと伸びやかな酸が特徴。ほのかに果実本来の甘さが感じられバランスに優れた可憐な味わいです。さらに大きな魅力はさまざまな料理と寄り添う汎用性の高さ。

現地では食前酒のアペリテーヴォとして、生ハムやソプレッサの高級サラミ、夏野菜のカポナータ、ブッラータなどのフレッシュチーズや魚貝のサラダ、さらにヴェネトの名物料理である、干しダラをミルクで煮てポレンタを添えた「バッカラ・アッラ・ヴィチェンティーナ」などと楽しみました。

和食ともピッタリ!お鮨や天ぷら、お刺身にも

前菜から、鶏肉や魚貝を使ったメインディッシュ、パスタやリゾット、さらに果物を使った食後のタルトなどにもよく合うプロセッコ。またプロセッコは旬の魚介を盛り込んだ和食との相性も良く、現地ではお鮨と合わせて楽しむことが流行していました。

日本でも懐石料理やお鮨、お刺身や天ぷら、アユやタイの塩焼き、枝豆や冷奴、ナスやオクラのお浸しなど、夏は和食とも楽しんでみましょう。

野外のカフェやグランピングで 乾杯の一杯にも

爽やかでナチュラルなプロセッコは、夏のホームパーティ、オープンカフェや今流行りのグランピングなど野外のシーンにもお勧めです。ちなみに地元の若者は、週末に美しい畑をピクニックしながら、野外でプロセッコ楽しむそう。丘の上の畑にはプロセッコのフルボトルが出てくる自動販売機まであって驚きました。さらに現地では美しい畑を一望しながら、プロセッコを楽しむレストランやカフェもたくさんあります。

世界遺産&郷土料理を楽しむワイナリーツアーも

ヴェネチィアからは、世界遺産のプセッコの畑やワイナリーを巡り郷土料理も楽しめるガイドツアーも催行しています。

取材時にドライバーを務めてくれたクリスティアーノ・カツォラートさんがアテンドし日本語も可能ですので、現地訪問の際はぜひご利用くださいね。

連絡先:cristiano.cazzolato@gmail.com

この夏おすすめのプロセッコ

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコDOCGは日本にも輸入され、特に近年は有機栽培や減農薬栽培で、このうえなく美しい果実味と伸びやかな酸をみごとに表現した素晴らしいワインが楽しめます。ここでは筆者が特にお勧めの生産者をご紹介してみましょう。

ソレッレ・ブロンカ エクストラ・ドライ

19世紀末から葡萄栽培を行い畑を守り続けてきたブロンカ・ファミリー。1980年に二人の美しい姉妹とその夫によって念願のカンティーナを設立。

大量生産の工業的スタイルではなく、自分たちが手塩にかけた自社畑の葡萄のみを使用。葡萄栽培からワイン造りまでを一貫して行い、厳しい収量制限と多くの畑での作業を課すことで高品質プロセッコの生産を実現しています。

「ソレッレ・ブロンカ・エクストラ・ドライ」は洋梨、白桃、青りんごなどのフレッシュなフルーツの芳香、豊かな果実味と旨み、酸と甘みのバランスに優れ、美しく伸びやかな酸がワインを支えています。

特別キュヴェの「パルティエッラ68」も造り、これは急斜面でマグネシウムと石灰質を多く含む丘陵地の、最上部の優良区画からのプロセッコ。豊かなミネラル感、果実の旨みと凝縮感、さらに気品とエレガンスを備え、ファミリーのテロワールを見事に表現しています。

生産地 ヴェネト州 コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコDOCG
葡萄品種 グレラ100%
タイプ 白・泡・エクストラドライ・残糖量12g/ℓ

ランティカ・クエルチャ マティウ・ブリュット

オーナーのクラウディオ・フランカヴィッラ氏が、父の意志を継ぎ故郷のコネリアーノに念願のワイナリーを設立。

2018年からビオロジック栽培からビオディナミに移行し、グレラのポテンシャルを最大限に表現した素晴らしいプロセッコを生産しています。

25haの畑のうち20㏊はコネリアーノでは珍しい単一畑。畑には葡萄と共にエンドウの花、クローバー、カラシ菜、菜の花、麦等が育てられ、これらを肥料として土に埋める事で自然に土壌に栄養や窒素を与え、葡萄樹にとってより良い環 境を整えています。

このマティウも特別な単一畑のワインで、黄金色の色調、きめ細やかな泡立ち、柑橘類の爽やかな果実やハーブ香をもち非常にエレガント。

生産地 ヴェネト州 コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコDOCG
葡萄品種 グレラ100%
タイプ 白・泡・ブリュット・残糖量6g/ℓ
希望小売価格 3000円(税別)

最後に

他にも、ビアンカ・ビーニャ、コル・ヴェトラーツ、ラ・ファッラ、ヴィッラ・サンディ、ビゾル、アストリアなど魅力ある生産者のプロセッコ。この夏、ぜひ楽しんでくださいね。

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