ワイン会・ワインイベント案内を随時メールで送らせていただきます。もちろん登録は無料です。
また、運営会社株式会社リエゾンからお得なワイン情報も送らせて頂きます。



カリフォルニア ソノマ・カウンティ|多彩なワインと豊かな食、ピノ・ノワールの隠れざる銘醸地

この記事は約 5 分で読めます。



サンフランシスコの北に位置する「ソノマ・カウンティ」は、カリフォルニア州の中でも素晴らしいワイン産地として知られています。

カリフォルニアワインというと、まずはナパ・ヴァレーを思い浮かべる方も多いことでしょう。しかしソノマはナパとはまた異なる魅力を備えた生産地。特に近年ではピノ・ノワールの銘醸地としても注目を集めています。

日本初のソノマワイン大試飲会、5月に開催

今年5月25日には、ソノマの生産者団体であるソノマカウンティ・ヴィントナーズが「ソノマ・イン・ザ・シティ東京2018」を開催。

これは一般のワイン愛好家も参加でき、ソノマから来日する25以上の生産者の120種類を超えるワインを試飲できる日本初のイベント。さらにフードペアリングやワインセミナーも行われ、その収益は、昨年秋にソノマで発生した火災の復興支援のために寄付されます。

東京都の2倍広大で多彩なワイン産地、ナパとは異なる魅力も

ソノマのワイン産地地図

ソノマ・カウンティ(以下ソノマ)の特徴のひとつは、面積の広大さ。その広さと多彩な地理的条件から、生まれるワインも多様性に富みます。ソノマの総面積は東京都の約2倍。さらに葡萄栽培面積はナパ・ヴァレーの約2倍の25,000㏊。12のAVA(ワイン地区)と、250以上のワイナリーがあります。

ナパ・ヴァレーが名前のごとく細長い谷床部(ヴァレー・フロア)に、畑が集中しているのとは対照的に、ソノマは広大な土地の中に葡萄畑が点在しています。山あり、丘あり、複雑に入り込む渓谷あり。さらにナパとの大きな違いは、西側が寒流の太平洋に接し、「海からの冷涼な風や霧の影響を強く受ける」ことです。

こうした特徴からミクロクリマ(微気候)を生み出し、栽培する葡萄品種も、ナパは主にカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネが中心ですが、ソノマはそれに加えて、ピノ・ノワール、ジンファンデル、ソーヴィニヨン・ブラン、ローヌ系品種、イタリア系品種と多彩。

特に近年は傑出したピノ・ノワールの産地で知られ、2010年にはカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培面積を抜いて、ピノ・ノワールは5,000㏊に拡大。質、量ともにピノ・ノワールの躍進が注目されています。

内陸は温暖で緑豊か、ボルドー系品種や古木のジンファンデル

ソノマ内陸のアレクサンダー・ヴァレーの風景

では、ソノマが舞台となった皆さんもよく知るふたつの物語を参考に、ソノマの対照的な風土をお伝えしてしましょう。

ソノマはスヌーピーが登場する漫画『ピーナッツ』の舞台としても有名です。昨年の火災では、悲しいことに原作者の故チャールズ・シュルツさんの自宅が燃えてしまったことも伝えられました。あの漫画のように、ソノマの内陸部は温暖で、牛や羊を育てる牧場が点在し、今でもほのぼのとした牧歌的な風景が広がります。

アレクサンダー・ヴァレー、ドライクリーク・ヴァレー、ナイツ・ヴァレーなど、海から離れ内陸に入るほど気温も高くなり、生まれるワインもカベルネ・ソーヴィニヨンやソーヴィニヨン・ブランなどのホルドー系品種。さらにマザークローンと呼ばれる古木からの濃淳なジンファンデルが。またソノマは、ペタルマチキンやリバティ・ダッグなどのブランド肉、チーズや有機野菜の栽培など食も豊か。ケンダルジャクソン、ストーン・ストリート、ロドニー・ストロングスなどでは、グルメとワインを楽しむツーリズムも行われています。

海岸沿いは霧の恩恵で冷涼 ピノ・ノワールの名産地

ソノマ・コーストの風景

一方で、『ピーナッツ』とは真反対な内容の、ヒッチ・コックのミステリー映画『鳥』もソノマが舞台。映画では、深い霧の中から突如として襲い掛かる鳥の恐怖を描いていますが、あの場面となった海沿いのソノマ・コーストは、現在は秀逸なピノ・ノワールの名産地です。

映画のように、朝晩は太平洋から発生する深い霧に覆われ夏でも冷涼。しかし、昼には霧がすっと引き畑には太陽が燦燦と降り注ぎ、気温も上昇します。こうした霧の恩恵による昼夜の寒暖の差と特異なテロワールによって、豊かな果実味と美しい酸を兼ね備えた素晴らしいピノ・ノワールが育まれます。

中でも2011年には、霧の到達地点であるフォグラインを超えた、標高350m以上の山間部の生産地が、ソノマ・コーストから独立し「フォート・ロスシーヴィー」の新たなAVAが認められました。フラワーズ、マーカッサン、マルティネッリ、ピーター・マイケル、フェイラなど、カルトワインを生むワイナリーが集中。今を時めくピノ・ノワールの銘醸地として世界的に注目されています。

いま飲むべきソノマ・コーストおすすめワイン

天才醸造家ボブ・カブラルが新たに参画、次世代カルトワインとして大注目!

  • スリー・スティックス・ギャップス・クラウン・ピノ・ノワール2015
  • スリー・スティックス・デュレル・シャルドネ2015

プライス・ファミリー・ワインズの経営者として、キスラー、ルトゥム、ゲリー・ファレルなど数々のトップ・ワイナリーと畑を所有するビル・プライス氏。スリー・スティックスは彼個人が「世界に通じるカルフォルニアワインを造りたい」と切望し設立されたブティック・ワイナリーです。2014年からはなんと、ウィリアム・セリエムを17年間造り続けた天才醸造家ボブ・カブラルが参画。二人がタッグを組んで、次世代のカルトワインとも称される、傑出したピノ・ノワールとシャルドネを生み出しています。

さらに特筆すべきは、ビルはキスラーが早くから単一畑として採用し有名となった、デュレル・ヴィンヤードやギャップス・クラウンの傑出した畑を所有。自社畑であるがゆえに、これらの畑の中でも特に優れた区画の葡萄をスリー・スティックスのワインに使用しています。生産量はわずか4,000ケース。全米一予約が困難とされるナパの名店「フレンチ・ランドリー」にも採用され、今後入手困難なプレミアムワインとして注目されています。

こちらのページもご覧ください